トラックメイキング備忘録

トラックメイキングについて

ブレイクビーツ

ブレイクビーツとは?

ブレイクビーツは、音楽制作の方法。または音楽のジャンル。以下の複数の概念を指す。  

ターンテーブルの奏法。レコードのドラム演奏のフレーズをループ再生、またはスクラッチすること。

②音楽制作の方法および音楽ジャンルの名。ドラム演奏のフレーズを、サンプラーや波形編集ソフトウェアなどを使用してサンプリングし、ドラムループとして使用したり、分解してシーケンサーで組み立て直すこと。またはそのようにして制作された楽曲。

③1や2の元となる楽曲において、ドラム演奏のみになっているブレイク(英語版)の部分。

 

概要

その発見は、一般に1970年代にクール・ハークによってなされたと言われている。ハークはプレイヤーのトーン・アームに触れずに、レコードをスピンさせる方法で、ブレイクを再生した。

なお、アフリカ・バンバータは自身が発見したとしている。クール・ハークの「ブレイクビーツ」思想とともにヒップホップの制作方法として広まり、以降ドラムンベースなど様々なエレクトロミュージックに広く用いられる。

サンプリングされたドラムフレーズを、時間軸に沿って単音、もしくは任意の拍数(=音価)のサンプルに切り分け、それらをシーケンサーなどを用い元々のフレーズとは異なる順序で演奏し新たな楽曲を構成していく。分解されるドラムフレーズの素材には、新規に録音されるもののほか、既存の楽曲から抜き出したものを使用することもある。

 

■主なブレイクビーツ

ジェームス・ブラウン(James Brown) - "Funky Drummer"(ファンキー・ドラマー)

 

ジェームス・ブラウン(James Brown) - "Funky President"(ファンキー・プレジデント)

 

Lyn Collins:リン・コリンズ - "Think(About It)"(シンク・アバウト・イット)

 

The Honeydrippers:ハニードリッパーズ - "Impeach The President"(インピーチ・ザ・プレシデント)

 

Incredible Bongo Band;インクレディブル・ボンゴ・バンド - "Apache"(アパッチ)

 

クール&ザ・ギャング(Kool & the Gang) - "N.T"(N.T)

 

The Mohawks:モホークス - "The Champ"(ザ・チャンプ)

 

Skull Snaps:スカル・スナップス - "It's A New Day"(イッツ・ア・ニュー・デイ)

 

スライ&ザ・ファミリー・ストーン (Sly & The Family Stone) - "Sing a Simple Song"(シング・ア・シンプル・ソング)

 

ボブ・ジェームス (Bob James) - "Take Me to The Mardi Gras"(夢のマルディグラ